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スターリングラード

第二次大戦中のスターリングラードを舞台にナチスドイツとソビエトの攻防を描き、実在したスナイパー「ヴァシリ・ザイツェフ」の物語り。スターリングラードをナチスドイツが手中に収めようとしている時に、一人の若い将校が兵士の士気を上げようと一人の青年「ヴァシリ・ザイツェフ」をあげる。彼は田舎の羊飼い出身で、昔から射撃の心得は知っていたようだ。

動物の肉を食らう、そして毛皮を鞣す、そのためには獲物を一発で仕留めなければ良い毛皮は手に入らないって所だろうか?(実際の所は不明だが)そんな中「ヴァシリ・ザイツェフ」は、目を見張るほどであったドイツ軍の将校クラスを次々と殺害していく。ソビエトの士気は上がっていく一方で、時と共にその名もドイツ軍に知れ渡っていく。そしてドイツ軍も負けじと狙撃手ケーニッヒ少佐を戦場に送りこむ…。

初めの20分ぐらいは非常に残酷なシーンが多く(シンレッドラインやプライベートライアンのように)目が痛かった。リアルに描いていたのだろうか? 戦争と言うのもは人をあのように変えてしまうのだろうか? とも考えました。他の映画でもヴェトナム戦争を経験した兵士を異常者扱いする映画は多いが、実際そうなのかもと思ってしまう。武器を持つという事は相手を殺すという事で、さもなくば自分が殺されるという事だろう。ある意味武器を手にするという事は「死ぬ覚悟が出来ている」という事なのだろうか? そんな覚悟はどう生まれてくるのであろうか? 戦場での神経をすり減らしてまでの攻防、極限の緊張感…。そこらへんの経験だろうか? そんな経験はいらないが、戦争は人を異常にさせる。そんな感じがした。

話しが少し離れてしまったが、この映画には手に汗を握る緊張感がある。そんな中「ヴァシリ・ザイツェフ」は戦場の一輪の花ではないが、女兵士ターニャに心惹かれていく。予告編のコピー『愛するターニャ、今日も僕は君のためにまたひとり敵を撃つ』から察するに、心のよりどころなとなっているのだろうか? 自分が変わっていくのを防ごうとしているのだろうか? ヴァシリが国の英雄よりも、一人の男として生きていたいという事なのだろうか?

ドイツ軍スナイパー役のエド・ハリスは中年の渋味があってよかったです。そんなスナイパー同士の極限かつ静かな攻防が、息をもつかぬ緊張感を生み出し映画全体を引き締めていく…。

非常に面白い映画です。「あ〜映画を観た!」って感じがしました。
(2002/01)

追伸:
ナチスドイツ&ソビエトを題材、ましてや舞台はスターリングラードなのに、なぜみんな英語を喋ってるのか? 名前もスターリングラードじゃなくてもいいような?(狙撃手とか)
本文:皇緑粒抹騎士団

監督・製作・脚本:

出演:

ジャン・ジャック・アノー

ジュード・ロウ
ジョセフ・ファインズ
レイチェル・ワイズ
エド・ハリス
ボブ・ホプキンス

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