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ホーム > アート・インフォ > 2005年2月更新 > 滋賀の現代作家展 Vol.3 版画 小林敬生

2005年2月12日更新

滋賀の現代作家展 Vol.3 版画
小林敬生
―木口木版画 1977 - 2004―

「滋賀の現代作家展」は、滋賀県ゆかりの優れた現代作家を、日本画、洋画、工芸、現代美術、写真など、幅広いジャンルの中から選定し、作家と作品の全貌を全国に向けて発信する、当館の独自企画に夜シリーズ展です。第3回目の今回は、木口木版画の代表的な作家の一人である小林敬生(こばやしけいせい)を取り上げます。

小林は滋賀県立瀬田工業高校を卒業後、上野伊三郎、上野リチ夫妻が京都市立美術大学を退官した後に設立したインターナショナルデザイン研究所(現・京都インターアクト美術学校)で美術を学びます。同研究所に在学中の1967年には、板目木版による最初の版画集<日本之社会運動・明治>を発行しています。その後、東京に移り、板目木版画や油彩画の制作を続けますが、1970年代中頃に、日和崎尊夫の木口木版画のシリーズKALPAと出会い、木口木版の魅力の虜になります。

木口木版は、黄揚や椿のように年輪のしまった、材質の堅い木を水平に輪切りした面(木口)を、銅版用のビュランやノミで彫って版を作ります。18世紀末に、イギリス人のトマス・ビューイックが創始した技法で、銅版画のような細密精緻な表現が可能なため、「手のひらにはいる紙の宝石」と言われています。

ところで木口木版は、本来、小画面の緻密な描写に向いた技法ですが、小林は1980年代後半より、版木を10枚以上も繋ぎ合わせ、巨大な画面の作品を制作しています。しかし作品が大きくなったからといって、中身の密度が薄くなったわけでは決してなく、細部描写のこまやかで繊細な表現はそのままに、全体として大変スケールの大きい、ダイナミックな作品となっています。

本展は1977年に始まる木口木版画のシリーズを近作まで含め、総括的にご紹介するとともに、初期の板目木版の作品もあわせて展示します。
(パンフレットより抜粋)

期間:2005年1月5日(水)〜2月13日(日)
時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
場所:滋賀県立近代美術館
休館日:月曜日
観覧料:一般900円(700円)/大高生650円(500円)/小中生450円(350円)
※()内は前売り及び20名以上の団体

主催:滋賀県立近代美術館/滋賀県
後援:滋賀県教育委員会/NHK大津放送局

滋賀県立近代美術館
京都インターアクト美術学校

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