2005年2月19日更新

シアン展
ベルリンでの13年

シアンは1992年2月13日、ドイツのベルリンにオープンした。奇しくも今回の展覧会のオープニングの前日に設立13周年を迎えることになる。当初のスタジオはまだ電気もきていない状態で、オープンパーティは暖房も電話もない状態での祝宴となった。食べ物は携帯型ガスコンロで調理し、ローソクで明かりを採るほどだった。

そしてその後、毎月13日に小宴を催してきた。この集まりはひとつの出会いの場に発展。特に東と西の、そして世代間の（7歳から75歳まで！）、また様々な社会層の人たちの出会いの場となった。50回以上も続けられたこの集まりの場では、クラッシック音楽やジャズが演奏され、サイレント映画や演劇も演じられた。

この当時の密度の高い仕事と新旧ふたつのベルリン・ミッテ地区での出会いが、今回の展覧会のテーマになっているともいえる。展示される作品は、今日でも十分通用する力があるからだ。あの東と西が出会った時代、当時まだ極めて実験的だったシアンの仕事にも映し出されている大きな転換の時代の、いわばその誕生を記念する一種の祭壇とも考えることができるだろう。
（パンフレットより抜粋）

期間：2005年2月14日（月）〜3月11日（金）
時間：10:00〜18:00
場所：dddギャラリー

DNPギャラリー