2005年7月22日更新
ボストン美術館所蔵
美しき日本の絵はがき展
日本におけるはがきの歴史は、明治6(1873)年の逓信省による官製はがきの発行に始まります。明治33(1900)年には、私製はがきの発行が許可され、明治37(1904)年に始まる日露戦争を契機に空前の絵はがきブームが到来します。戦いのシーンを実況した写真や絵が描かれた絵はがきは、先勝ムードも手伝って爆発的な売れ行きをみせました。
その後、絵はがきは商品として一般に定着し、多種多様な絵はがきが市場に出回りました。有名無名を問わず、日本画家や洋画家、挿絵画家などが分野を超えて自由な発想で描いた絵はがきは、モダンで瑞々しい感覚をそなえ、日本人独自の構図の妙味、そのデザインの斬新さ、美しさに加え、日本人の愛した「こっけい」(ユーモア)の粋が凝縮されています。
現代美術のコレクターとしても有名な米国の化粧品会社エスティ ローダーの会長、レナード・A・ローダー氏は、明治から大正、昭和初期に作られた日本の絵はがきに魅了され、約25年にわたり25,000枚ものコレクションを形成しました。
それらは2002年、優れた東洋美術のコレクションでも名高いボストン美術館に寄贈され、その仲から約350点を厳選して紹介する展覧会が今年の春、ボストン美術館で開催されました。米国で高い評価を受け、このたび日本に里帰りします。
(パンフレットより抜粋)
期間:2005年5月27日(金)〜7月24日(日)
時間:10:00〜18:00
場所:細見美術館
入場料:一般1,000円(800円)/学生800円(600円)
主催:細見美術館/ボストン美術館/日本経済新聞社
後援:アメリカ大使館/日本郵政公社 近畿支社
協賛:エスティ ローダー/松下電器
協力:日本航空
細見美術館