2006年8月31日更新

三つの個展：伊藤存×今村源×須田悦弘

年長の今村源（1957年生まれ）は、日用品に巧みに手を加えたオブジェを制作するとともに、近年はアルミニウムのパイプをつなげて浮遊間あふれる空間を作り出しています。

須田悦弘（1969年生まれ）は、植物を精巧に造形した木彫りで知られますが、作品を古美術と並べて見せたり、思いがけない場所に設置するなど、作品の置かれる空間との関係を慎重に吟味した仕事を繰り広げています。

最も若い伊藤存（1971年生まれ）は、刺繍という手法を用いて特異な時空表現を生み出すと同時に、その糸から紡ぎ出される世界をアニメーション作品にも展開し、注目を集めています。

この三人は、いずれも一般的な意味での絵画や彫刻の約束事に縛られることのない、きわめて自由な世界を展開している美術家です。通常の企画展のように特定のテーマに基づいて選ばれたわけではありませんが、そのユニークな個性の偶然の出会いのなかに、どこか緩やかにつながる組み合わせの妙が感じられないでしょうか。

地下三階の広い展示室を三分割して、新作と近作を中心に、それぞれの作品が有機的につながり、かつ互いに共鳴しあう展示空間を演出します。
（フライヤーより抜粋）

期間：2006年6月27日（火）〜9月18日（月・祝）
時間：10:00〜17:00／金曜日は19:00（入館は閉館の30分前まで）
場所：国立国際美術館（大阪・中之島）
観覧料（当日）：一般830円／大学生450円／高校生250円
観覧料（前売）：一般700円／大学生350円／高校生200円
観覧料（団体）：一般560円／大学生250円／高校生130円
※団体券は20名以上

主催：国立国際美術館
共催：（財）ダイキン工業現代美術振興財団／SHISEIDO

国立国際美術館　NMAO