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ブレイド

原作はアメコミのアクションヒーロー物のようですが、一言でいうと『現代版吸血鬼映画』といった内容になっています。現代版吸血鬼映画といえば、ロバート・ロドリゲス&タランティーノの最狂(?)コンビが送る「フロム・ダスク・ティル・ドーン(※1)」が有名ですが、同じ題材とは思えない程まったく異なる切り口なだけに、両映画は同じスタンスで語れないそれぞれ独特の面白さがあります。

主役はウェズリー・スナイプス、そして悪の親玉にスティーブン・ドーフと、意外と言っては失礼ですが、なかなかのキャスティングだと言えます。個人的にウェズリー・スナイプスは、若干ながら「B級アクション映画王」といったイメージがあるのですが、脇を固めるスティーブン・ドーフはかなりのオットコマエですし、意外とブレイドに出てた事を知らないドーフファンも多いのではないでしょうか?

ウェズリー・スナイプスが演じる“デイ・ウォーカー(※2)”こと「ブレイド」がそのまま映画のタイトルにもなっているのですが、ブレイドのメインとなる武器がこれまた「刀(ブレイド)」と、物凄く単純明解なのも逆にいい案配です。若干中途半端に日本文化が取り入れられたりはしてるものの(途中で流れる意味不明な日本の曲が謎&笑える)、美しい剣裁きとウェズリーお得意のカンフーアクションが相まって、映像自体はキレがあり非常にスタイリッシュです。特にオープニングとエンディングのアクションシーンは必見です。シーンによってはCGIが異様にウソくさかったりしますが、必見のオープニングアクションシーンではLW(※3)が使用されていたようで、その合成テクニックには少々驚かされるものでした。

肝心のストーリーですが、要約すると「人間と吸血鬼のハーフ的存在のブレイドが、伝説のヴァンパイアと呼ばれる“マグラ”を復活させようとするヴァンバイア軍団と戦う」という、アクション映画の王道を行くようないたってシンプルな内容です。そう考えると、やはりこの映画は“純粋にアクションを楽しむ”もののように感じます。ある種の徹し方が作り手にもあるようで、アクションシーンになると突然“舞台”を感じさせるような演出に切り替わります。好きな人にはたまらない内容になっていますが、逆に興味のない人にとっては厳しいものなのかも知れません。個人的にはかなり好きな部類に入るのですが、やはり受け手によって評価は異なるでしょう。

アメリカでは既に次回作となる「ブレイド2※4)」が製作され、後は今年の春の公開を待っている状態です。詳しい内容はまだよくわかりませんが、再びウェズリー・スナイプスが主役を演じるようなので、キレのあるアクションシーンが帰ってくるのだけは確かなようです。続編が公開される前に、今からもう一度一作目を観て予習をしておいてはどうでしょう?
(2002/01)

※1
主役はボブ爺ランキングでダントツ1位のオットコマエ王「ジョージ・クルーニー」、更に脇を固めるのが「クエンティン・タランティーノ」、「ハーヴェイ・カイテル」、「ジュリエット・ルイス」という超豪華メンバー。なのになぜか思いっきりB級映画という(笑)、史上最高にクールな映画
※2
通常のヴァンパイアは紫外線に弱いので日中は外に出れませんが、主人公のブレイドはヴァンパイアと人間の“いいとこ取り”な体質なので、昼でもガンガン歩き回れます。そういった事からヴァンパイア連中に“デイ・ウォーカー”というあだ名を付けられているわけです
※3
正式名称「Light Wave 3D(ライト・ウェーブ・スリーディー)」。NewTek社のミドルレンジ向け3DCGソフトウェア。ちなみに日本での総販売元はD-Storm
※4
最新トレーラーはこちら(要QuickTime)
本文:ボブ爺

監督:
製作:


原作:

脚本:
撮影:
音楽:

出演:

スティーブン・ノリントン
ピーター・フランクフルト
ウェズリー・スナイプス
ロバート・エンゲルマン
マーヴ・ウォルフマン
ジーン・コーラン
デヴィッド・S・ゴイヤー
テオ・ヴァン・デ・サンデ
マーク・アイシャム

ウェズリー・スナイプス
スティーブン・ドーフ
クリス・クリストファーソン
ウンブッシュ・ライト
ドナル・ロー グ
ウド・キア
アーリー・ジョヴァー

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