耳をすませば

彼は天才だ！　天から才能を授かったと思われる人物の中でも（私の中で)10本の指、いや5本の指に入るのが彼、宮崎駿であります。もう「今年で最後」というキャッチフレーズを売りにして毎年行われるルミナリエとは違って（ごめんなさい）、彼の最後の作品と言われた「もののけ姫」に続いて「千と千尋の神隠し」が発表された時は非常に嬉しかった…。

それはさておき、「耳をすませば」は宮崎駿作品の中でも、「ラピュタ」や「となりのトトロ」と違って比較的知名度の低い作品であります。しかしながらすばらしい！！　個人的な話、星の数程ある映画の中で一番と言っていいほど好きな映画なのです。挿入歌には名曲「カントリーロード」。柊あおいとの合作の為少し画柄が違うけど、彼独特のWorldを十分に楽しめます。

小高い丘に立つ図書館を舞台に、不思議なネコの男爵との旅。何気ない中学生生活の中で、主人公しずくが悩み、もどかしさを覚え自分の生き方について考える。そして好きな男の子がバイオリン職人を目指しイタリアへ行ってしまう。確立している彼の夢、何をしたいのかが漠然としているしずくの夢。私はこの映画を初めて観た時眠れなかった。ドキドキしたんじゃない、悲しかったんじゃない、恐かったんじゃない、謎めいてたわけでもない、でも眠れなかった。もう大人になった人も、駅員さんも、バンドマンも、サラリーマンも、ジャンキーも、学校の先生も、生徒も、ハリウッド映画好きも…。
（2002/01）

監督：
脚本・絵コンテ：
プロデューサー：
製作総指揮：
音楽：

声の出演
月島　雫：
天沢聖司：
雫の父：
雫の母：
雫の姉：
バロン：
地球屋主人：
高坂先生：
原田夕子：
杉村：

主題歌：
原曲：
原曲作詞・作曲：
日本語訳詞：
補作：
編曲：
唄：

近藤喜文
宮崎　駿
鈴木敏夫
徳間康快
野見祐二

本名陽子
高橋一生
立花　隆
室井　滋
山下容莉江
露口　茂
小林桂樹
高山みなみ
佳山麻衣子
中島義実

「カントリー・ロード」
"Take Me Home, Country Roads"
Bill Danoff, Taffy Nivert and John Denver
鈴木麻美子
宮崎　駿
野見祐二
本名陽子