アバウト・ア・ボーイ

“男性版「ブリジット・ジョーンズの日記」”というキャッチフレーズで有名ですが、ブリジット・ジョーンズの日記を観たことがないのでイマイチはっきりしない印象がありました。しかし、映画好きのアメリカ人の知人に「ヒュー・グラントは大嫌いだが、この映画は面白いのでお薦め」と言われたので、今回チェックしてみることにしました。

ヒュー・グラント演じるウィルが、孤独で空っぽの人生から脱却していく様を描いた物語。簡単に説明するとそのような感じですが、そこには様々な葛藤、喜び、笑い、悲しみといった感情が、ニコラス・ホールト演じるマーカスとの触れ合いによって生じてきます。

スタッフやヒュー・グラントが語ったように、今回の役所は普段の自分に近く、今までのヒュー・グラントのイメージとは少し異なる面を披露しています。やはりヒュー・グラント自身あまり子供が好きではないようで、撮影時も子供達に少々怖がられてたとか…（苦笑）。

全体的な流れとしては“典型的”といった印象を受けるのですが、とにかく感心させられるのが「笑い」と「悲しみ」が自然に融合するよう意識的に構成されていること。監督であるウェイツ兄弟の実力を垣間見せられた瞬間でもありました。とはいえ、基本的にはあまり深く考えることなく幅広い層に指示されるような内容になっているので、素直に“面白い”と感じる作品になっていると思います。日本人でも結構普通に笑えたりするので、気軽に観ても楽しめる作品になっているのではないでしょうか。
（2003/05）

製作総指揮：

製作：




監督：

脚本：


原作：
撮影：
美術：
衣装：

出演：

リン・ハリス
ニック・ホーンビー
ティム・ビーバン
ロバート・デ・ニーロ
ブラッド・エプスタイン
エリック・フェルナー
ジェーン・ローゼンタール
クリス・ウェイツ
ポール・ウェイツ
ピーター・ヘッジス
クリス・ウェイツ
ポール・ウェイツ
ニック・ホーンビー
レミ・エイドファラシン
ガリー・フリーマン
ジョアンナ・ジョンストン

ヒュー・グラント
トニ・コレット
レイチェル・ワイズ
ニコラス・ホールト
イザベル・ブルック
シャロン・スモール
ビクトリア・スマーフィット